行政書士試験を初めて受験する方にとって、
記述式問題は最も不安を感じやすい分野ではないでしょうか。
「文章を書くのが苦手」
「何を書けば点がもらえるのか分からない」
「そもそも、どこまで対策すればいいの?」
こうした疑問や不安を抱えたまま、記述式を後回しにしてしまう方も少なくありません。
しかし、記述式は正しい考え方と対策方法を知れば、初学者でも十分に得点できる分野です。
本記事では、行政書士試験を初めて受験する方に向けて、
記述式問題の基本構造から、具体的な勉強法・注意点までを分かりやすく解説します。
行政書士試験の記述式問題の構成
まず、記述式問題の出題構成を正確に押さえておきましょう。
行政書士試験の記述式問題は、
- 民法:2問(各20点)
- 行政法:1問(20点)
合計3問・60点満点です。
文章量は1問あたりおおむね40字程度。
小論文のような長文を書く必要はなく、要点を簡潔に説明する力が求められます。
なぜ記述式対策が合否を分けるのか?
行政書士試験では、合格ライン付近に受験生が集中します。
その中で差がつきやすいのが、記述式問題です。
記述式の特徴は次のとおりです。
- 部分点がもらえる
- 出題パターンがある程度決まっている
- 条文・判例理解の深さが反映されやすい
択一問題は「正解か不正解か」の世界ですが、
記述式は5点、10点、15点と積み上げが可能です。
つまり、
「完璧に書けなくても、書いた分だけ点になる」
これが記述式最大のメリットです。
初学者が知っておくべき記述式の基本的な考え方
① 問われている「論点」を外さない
記述式で最も重要なのは、
何を聞かれているかを正確に把握することです。
問題文が長くても、
- 誰が
- どのような立場で
- 何ができるのか(またはできないのか)
この3点を整理すれば、書くべき内容は自然と見えてきます。
② 結論を中心に書く
記述式では、長い理由説明は不要です。
- 結論
- 簡潔な理由(条文・判例ベース)
この2点が書けていれば、十分に評価されます。
③ キーワードを意識する
記述式は「キーワード採点」と言われることがあります。
例えば、
- 無効/取消し
- 善意・悪意
- 正当な理由
- 信義則
- 裁量権の逸脱・濫用
など、採点者が確認したい単語を落とさないことが重要です。
文章の上手さよりも、
「必要な言葉が入っているか」が点数を左右します。
記述式対策はいつから始めるべき?
初学者の方は、
「記述は後半でいい」
と考えがちですが、完全な後回しはおすすめできません。
理想的な流れは次のとおりです。
- 行政法・民法の基礎講義を一通り学習
- 択一問題で知識を固める
- 基礎が一周した後に記述対策を開始
学習開始から3〜4か月後、
または試験の半年前あたりから記述対策に触れ始めると無理がありません。

初学者におすすめの記述式勉強法【3ステップ】
ステップ① 模範解答を「読む・写す」
いきなり自分で書こうとしないでください。
まずは、
- 模範解答の構成
- 使われているキーワード
- 40字前後の分量感
を確認します。
ノートに書き写すのも効果的です。
ステップ② キーワードを抜き出す
模範解答を見ながら、
「この単語がなければ点がもらえない」
というキーワードを抜き出します。
これを繰り返すことで、
**記述式の“型”**が自然と身についてきます。
ステップ③ 時間を測って書いてみる
慣れてきたら、実際に書く練習をします。
- 1問あたり5〜7分を目安
- 最初は時間オーバーでもOK
重要なのは、「書いた経験」を積むことです。
民法2問・行政法1問を踏まえた戦略
民法:配点が高いが難易度も高い
民法記述は2問で40点と配点が大きい一方、
難易度が高く、満点を狙う必要はありません。
初学者の目標は、
- 1問10〜12点の部分点確保
これで十分です。
行政法:安定した得点源
行政法は出題パターンが比較的安定しており、
15点以上を狙いやすい分野です。
民法で多少失点しても、
行政法記述でカバーする戦略が有効です。
記述式対策でやってはいけないこと
- 完璧な文章を書こうとする
- 難解な専門書ばかり読む
- 直前期まで一切対策しない
記述式は「慣れ」がすべてです。
点がもらえる書き方を意識しましょう。
まとめ|記述式は初学者でも伸ばせる分野
行政書士試験の記述式問題は、
正しく対策すれば初学者でも確実に点を積み上げられる分野です。
- 論点を外さない
- キーワードを落とさない
- 少しずつ書く練習をする
この3点を意識するだけで、記述式への苦手意識は大きく変わります。
まずは今日、模範解答を1問読むところから始めてみてください。
それが合格への確かな一歩になります。
※本ブログに使用されているイラストはイメージです
